テキストサイズ

レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~

第5章 別離、それとも~切な過ぎる夜に~

―そうなんだ。こんな格好を彼に見られてと狼狽えるのは私だけ。大勢の素敵な女性と過ごしてきた彼には面白くも何ともない光景にすぎないんだわ。
 剛史が拘らないというのなら、別に自分がそこまで気にする必要もない。美奈恵は頷くと、バスローブ姿で剛史の隣に少し距離を置いて座った。大原のホテルは二室あったが、ここは一室だけだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ