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レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~

第5章 別離、それとも~切な過ぎる夜に~

 美奈恵は笑いながら、剛史と位置を入れ替わった。今度は剛史が下になる。長い脚を投げ出して座った彼を向かい合った美奈恵が脚を開いて彼を挟むようにして膝立ちになる。
 流石に最初は緊張する。わずかな躊躇いを見せると、剛史が労るような声音で言った。
「美奈、無理するな。何もフェラチオなんてする必要はないんだから」
 ううんと、美奈恵は微笑む。
 口には出さないけれど、心の中で呟く。
 最後に大好きな男に心をこめて、してあげたいの。

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