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レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~

第2章 偽りのウェディング・ベル

「また冗談ばかり言って。これでも一応、傷ついてるんだから、あまり質の悪い冗談は止めてよね」
 何だよ、人が本気で言ってるのに。剛史は小声で言い、面白くなさそうに口をつぐんだ。
 扉が内側から開く。パイプオルガンの荘厳な音色が流れてきて、いよいよ式が始まるのだと判った。

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