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レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~

第2章 偽りのウェディング・ベル

 剛史のそんな烈しいまなざしは初めてで、美奈恵は一瞬、怖いと思ってしまうくらいだった。
「誓いますか?」
 三度目の問いで、美奈恵はやっと〝はい〟と消え入りそうな声で頷いた。続いて指輪交換、これももちろん健吾と二人で用意していたものだ。幸いにも健吾のサイズは剛史とぴったり合ったようだった。

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