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あれからしばらくするけど、ニノは大人しくしているようだ。

リーダーの事も、最近は誘ったりしてこないみたい。

わかってくれたならいいけど・・・

何だか“嵐の前の静けさ"にも思えてしまうのは、俺だけだろうか。

このまま翔君と俺の体が元に戻るまで、何も無ければいいんだけどね。

油断は出来ない。
何せ相手はニノだからね。
人懐っこくて、甘え上手なニノだから。

今日は、そんなニノと二人でロケ。
まだニノは来ていない。

二人きりの仕事なんて初めてじゃないのに、
いろいろあった後だから、落ち着かない。

・・・ってか、妙に意識をしてしまう。

落ち着け、落ち着け、平常心、平常心。



ガチャッ！！


「あっ！翔ちゃん、おはようございます！」

「おぉ、おはよう！」


挨拶だけして、俺は黙って携帯をさわる。
ニノも鞄を置き、ゲームをしている。

以前では考えられない、何も話さず、お互いがお互いの事をしているなんて・・・