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俺はここだよ

第20章 ニノの計算

目が覚めて隣を見ると、リーダーはいなかった。
少し体を起こして部屋を見渡すと、リーダーはソファに上半身裸で眠っていた。

このベットで翔ちゃんを抱いていたんだな。

綺麗な指で翔ちゃんの体を優しく撫でていたんだな。

突き抜ける程の快感を与えていたんだな。

そして、抱き締めて眠っていたんだな。

でもそれも、もうおしまいだ。
リーダーは誰にも言えない秘密を持ってしまったからね。
今日の事、俺との秘密。

でもどうして?
俺の中に・・・出してくれなかった。
リーダーのものになれないの?

でも、リーダーはもう俺のもの。
リーダーの上で腰を振るのは、もう俺だけ。

もう誰にも渡さない。
もう翔ちゃんには返さない。

リーダー好みの体にしてみせる。
俺の事、夢中にさしてみせる。

静かにリーダーを起こさないように、服を着た。


「おやすみ、リーダー」


そっとキスをして、部屋を出た。




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