テキストサイズ

「再会」と呼べる「出会い」

第13章 ごめんなさいじゃ足りない

優司君が家の前に来たのは15時30分

丁度、お婆ちゃんが
外で草むしりをしていた。   

「ちは ミカの婆ちゃん?」

「あー こんにちは
 ミカ? 今から出掛けるの?」

「うん、行って来ます。」

「車、気をつけてな。」

「俺は安全運転だから
 心配無いっスよ。 じゃ」




振り返ると
お婆ちゃんは心配そうな顔で
こちらを見つめていた。





「ミカ すげぇ久し振り
 一応聞くけど
 浮気とかしてねぇよな?」







「まさかぁ…」




「だよなぁ 
 よし、家でいいだろ?
 ミカが作った飯
 ずっと食いたかったんだ」

…家 か。



「前に行った
 ラーメン屋さんもいいなぁ」


家は 少し怖い。


「俺はミカの飯が食いてぇの
 …あ 冷蔵庫空だ。
 まずは買い物して、か。」



却下されちゃった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ