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「取り敢えず
　もうすぐ五時限目が始まりますから
　放課後にまた集まりましょう

　今日は新入生歓迎会ね
　香田君　準備は大丈夫？」

「わ　っあ！
　やべ　…！」


新入生歓迎会は生徒会主催だ。
生徒会長の俺がいないのは
何かとまずい。

しかしながら…


俺は倒れた三人を一人一人と
まだうずくまるミカを見た。

このままにはしておけない。


「心配するな
　こいつらは俺が診る」

俺の心配を察した隠土先生が
そう言って微笑んだ。


「身体ならすぐに治してやれるから」

「頼もしいですね
　隠土先生がいたら
　医者いらずだな」

松井さんが感心した。

「柿だよね　兄さんは」

「…んのなぁ！　そもそも
　お前のせいでこうなったんだろ？」

茶化す次朗さんを隠土先生が
睨み付けた。




「ミカ」


ミカはキョトンと俺達を見ている。


「…あたしも　行かなきゃ」


と言うと立ち上がり、
すぐ側にいる次朗さんに向き直った。

「次朗君」

「なに？」