「再会」と呼べる「出会い」
第14章 最強の彼女
「聞いたよね?
俺には悪魔の血が流れてるんだよ
人間じゃないんだよ」
次朗さんが優しく、諭すように言う。
「さて
佐伯さんの事は次朗さんに
お任せしましょう
私達は三人を連れて
行きますよ」
茜先生が言った。
そうだよな。
どうなるか気になるけど
その方が良さそうだ。
二人っきりにしといてやろう。
「ミカ
部紹介の事は心配すんな
スミレに適当に言っておく」
「それまでちゃんと戻るよ」
ミカの声には清々しさがあった。
…心配なんていらないのかもしれない。
だってそもそも
ミカは前世で次朗さんの奥さんだったのだ。
あの 次朗さんの奥さんだ。
余程強い女の人だったに違いない。
「ある意味
次朗さんにとっては
最強の女性だったでしょうね」
校舎に戻る途中、
百瀬を担いだ松井さんが言った。
「うふふ そうね
意思の強い 素敵な女性だったそうよ
お孫さんにあたる方が
会えばいつも話してくれるの」
茜先生が微笑む。
意思の強い…か。
泣き虫で流されやすいミカとは
かけ離れている気がするぞ。
そもそも
前世と現世で性格って同じなのか?
俺はなんとなく隠土先生を見た。
「ミズカもまんま
あんな感じだったよ
普段はどっちかって言うと
泣き虫なんだけど
いざっていう時は強かったからな
よくあいつを叱りつけてたっけ」
そう言うと
隠土先生は懐かしそうに微笑んだ。
そっか
今まで
二人の事をあれこれ悩んでいたのは
無用だったのかもしれない。
「隠土先生」
おもむろに松井さんが口を開く。
「どうやら駆けつけていたのは
俺達だけではないようですよ」
「あらあら 見られちゃったのね」
「え 誰っスか?!」
他の誰かにも見られた?!
それはマズいよな
「気付きませんでした?
彼女に」
「え え?!」
「?」
どうやら松井さんと茜先生だけが
気付いたらしい。
俺は土の力で気配を辿った。
…今更だが。
すると
「あ」
「誰がいたんだ?」
「神鳥」
■□■ 第14章 おわり ■□■
俺には悪魔の血が流れてるんだよ
人間じゃないんだよ」
次朗さんが優しく、諭すように言う。
「さて
佐伯さんの事は次朗さんに
お任せしましょう
私達は三人を連れて
行きますよ」
茜先生が言った。
そうだよな。
どうなるか気になるけど
その方が良さそうだ。
二人っきりにしといてやろう。
「ミカ
部紹介の事は心配すんな
スミレに適当に言っておく」
「それまでちゃんと戻るよ」
ミカの声には清々しさがあった。
…心配なんていらないのかもしれない。
だってそもそも
ミカは前世で次朗さんの奥さんだったのだ。
あの 次朗さんの奥さんだ。
余程強い女の人だったに違いない。
「ある意味
次朗さんにとっては
最強の女性だったでしょうね」
校舎に戻る途中、
百瀬を担いだ松井さんが言った。
「うふふ そうね
意思の強い 素敵な女性だったそうよ
お孫さんにあたる方が
会えばいつも話してくれるの」
茜先生が微笑む。
意思の強い…か。
泣き虫で流されやすいミカとは
かけ離れている気がするぞ。
そもそも
前世と現世で性格って同じなのか?
俺はなんとなく隠土先生を見た。
「ミズカもまんま
あんな感じだったよ
普段はどっちかって言うと
泣き虫なんだけど
いざっていう時は強かったからな
よくあいつを叱りつけてたっけ」
そう言うと
隠土先生は懐かしそうに微笑んだ。
そっか
今まで
二人の事をあれこれ悩んでいたのは
無用だったのかもしれない。
「隠土先生」
おもむろに松井さんが口を開く。
「どうやら駆けつけていたのは
俺達だけではないようですよ」
「あらあら 見られちゃったのね」
「え 誰っスか?!」
他の誰かにも見られた?!
それはマズいよな
「気付きませんでした?
彼女に」
「え え?!」
「?」
どうやら松井さんと茜先生だけが
気付いたらしい。
俺は土の力で気配を辿った。
…今更だが。
すると
「あ」
「誰がいたんだ?」
「神鳥」
■□■ 第14章 おわり ■□■