「再会」と呼べる「出会い」
第16章 それは襲い来るもの
「少なくとも
私にはそう見えましたわ
擬体とは言え
かつてのエレミム様
そのものでしたから
今のお姿も可愛らしいですけど」
エレミム様は
子供の姿で眠っている。
百年前の深手が大きすぎて
回復しきれていないのだ。
その、深手を負わせたのが
エレミム様が恋焦がれる
"月子"らしい。
俺達は
大人の姿のエレミム様しか
知らない。
エレミム様は
人間の手で殺された
俺とクローアを救ってくれた。
力を持たせて蘇らせてくれたのだ。
…あー
しゃべんのめんどくせぇ
どーせお前らも
俺に消されるんだからな。
人間は
この地球上から
一人残らず消し去ってやる。
地球を汚すお前達は
この星に不要だ。
「エレミムさまのお目覚めは
一体いつ頃になるのだ?」
クローアの声に怒気が篭る。
「近い …とだけ
申しておきましょう
今はとにかく準備段階です
出来ることからコツコツと!
力を合わせて頑張っていきましょう!!
まずは月子様をここへお連れし、
最も邪魔な守人共を
この星から消すのです
人類滅亡は
その後ゆっくりと…」
その後ゆっくり
そこが俺の一番
気に入らないところだ。
何故今じゃダメなんだ??
何度もコイツに聞くが
「今はまだ我々にとって
不利な要因が多すぎるのです」
と言ってはぐらかされる。
「クソめんどくせーこと
ばっかり言いやがって
テメェにとって何か
まずい事でも
あるんじゃないのか??」
俺が天使ハクアに毒づいた、
その時だった。
「アゼット
ここにいたのか?
腹が減った」
エレミム様が起きた。
■□■ 第16章 おわり ■□■
私にはそう見えましたわ
擬体とは言え
かつてのエレミム様
そのものでしたから
今のお姿も可愛らしいですけど」
エレミム様は
子供の姿で眠っている。
百年前の深手が大きすぎて
回復しきれていないのだ。
その、深手を負わせたのが
エレミム様が恋焦がれる
"月子"らしい。
俺達は
大人の姿のエレミム様しか
知らない。
エレミム様は
人間の手で殺された
俺とクローアを救ってくれた。
力を持たせて蘇らせてくれたのだ。
…あー
しゃべんのめんどくせぇ
どーせお前らも
俺に消されるんだからな。
人間は
この地球上から
一人残らず消し去ってやる。
地球を汚すお前達は
この星に不要だ。
「エレミムさまのお目覚めは
一体いつ頃になるのだ?」
クローアの声に怒気が篭る。
「近い …とだけ
申しておきましょう
今はとにかく準備段階です
出来ることからコツコツと!
力を合わせて頑張っていきましょう!!
まずは月子様をここへお連れし、
最も邪魔な守人共を
この星から消すのです
人類滅亡は
その後ゆっくりと…」
その後ゆっくり
そこが俺の一番
気に入らないところだ。
何故今じゃダメなんだ??
何度もコイツに聞くが
「今はまだ我々にとって
不利な要因が多すぎるのです」
と言ってはぐらかされる。
「クソめんどくせーこと
ばっかり言いやがって
テメェにとって何か
まずい事でも
あるんじゃないのか??」
俺が天使ハクアに毒づいた、
その時だった。
「アゼット
ここにいたのか?
腹が減った」
エレミム様が起きた。
■□■ 第16章 おわり ■□■