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「再会」と呼べる「出会い」

第18章 冷 え

右を見ても、左を見ても
誰もいない。


おかしいな…
今電話くれたよね?










本当は
余程の理由が無い限り、
途中無断で
校外に出ることは
禁止されているのだけど…。


私は
校門の外に足を踏み出した。
もしかしたら
外にいるのかも、
そう思った。


けど



「!?」



目の前に現れたのは



エミじゃない。





中世の絵画に
出てくるような衣装が
ギラギラ光を放っていた。
視線を上に上げると


「だれ?」




白い顔


瞳のない
金色の目が  …





「お久しぶりですねエ
 お元気でしたか?」



知らない


こんな人私は知らない






「どなたですか?
 あの…エミは…」


「どなたって…
 他人行儀デスね
 一度は交わったというのに…」





?!!!







「何言ってるんですか?
 私あなたの事なんて…

 …!!」





…  く くるし…





「ほぉら こうして
 楽しんだデショ?」



白い手が
私の喉を圧迫した。


なんなの?


誰なの??





  …





そのまま
私の意識は落ちた。

















「おや 
 アタクシとしたことが
 殺してしまったかな?


 …気絶しただけか ウン
 
 まだ
 死んでもらっては
 困りますからネェ

 




 」









無の中に包まれる。

これが死?




また彼を泣かせるの?


■□■ 第18章おわり ■□■
















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