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エール

第1章 リーヴル

運動神経が抜群に良いため、幾つかの運動系のクラブに勧誘されていたみたいだったが、真帆は新聞部に入ることを決めていたらしい。



今は元気に新聞部で活動している。




「よっし!」


「あっ!」



油断している合間に俺の手からはスマホは奪い取られていて、真帆の掌に収まっていた。



スマホを再び構える真帆。




パシャッと、教室内にシャッター音が響く。




「よしっ!超レア!お姉ちゃんの居眠り写真ゲットッ!.........これで、私のお姉ちゃんフォルダにまた1つ追加できるわ...。」



な、最後の言葉、聞き捨てならない...。



「何?お姉ちゃんフォルダ、見たいの?」



蔑みの自然が......。


いや、別に見たいとか言ってねぇ............。



まぁ、見たくないってことではないけど...。



小さい頃の奈帆、興味あるだけだから......!







「まぁ、お姉ちゃん可愛いし、綺麗だし、可憐かつ優美だし、賢いし、歌は泣けるほどの美声だし、料理なんて作らせたら頬っぺた落っこちるし...。」



何?何なの!?



「見たいって気持ち、あたしも分からなくはないの。」




...そういや、コイツ、お姉ちゃんこだっけ............。

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