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エール

第1章 リーヴル

私は立ち上がって図書室の奥の方へと歩き出した。


奥に進むにつれて、周りの本棚の背が高くなっていく。



一番奥に着くと、私は読みかけだった本を探しだした。



確か、ここら辺にあった...........はず。



本は、天井まで届く高さの本棚の、上から3段目に並べられてあった。



...前はもうちょっと下にあったのに...。誰かが置場所を変えたんだ。




ともかく、あの本は元の場所に戻さないと。


キョロキョロ辺りを見回して、梯子(はしご)を発見。



移動させてきて、本のそばに立て掛けると、私は一段一段上り始めた。



後ろのことを一切考えず、前の........................本のことだけを考えよう。



実を言えば、私は極度の高所恐怖症。



4歳の時滑り台から頭から落ちて、3針縫ったとき以来。



二段ベッドの上にも乗れないというのに、梯子で天井近くまで行くなんて、バカだった。

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