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闇の王と光の騎士

第7章 地獄の門、開く

「っくしゅンッ!!」

最強の用心棒、遥風もインフルエンザには勝てなかった。
くしゃみと悪寒と発熱と間接痛で意識も朦朧としている。

前世で何か病院に嫌な思い出があるのかというくらい病院には行きたがらない遥風だったが、流石に今日は受診しに来ていた。



「まだ呼ばれないのかなぁ……」

悪寒に震えながら待合室に座っているともこは病院の玄関ばかり気にしていた。

頼もしいパートナー、シャルルは猫のため、残念ながら病院には入らないからだ。

シャルルはちょこんと玄関脇に座り、ともこの帰りを待ってくれていた。

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