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闇の王と光の騎士

第16章 闇の王の粛清

とはいえそれでも白虎の返り討ちを食らう可能性だってある。

しかしそれはそれですまいるの策略を覆すものではなかった。

遥風は自分の命令に背いた。
それは王に反旗を翻す予兆と言えた。
危険な者であればその芽を摘む必要がある。

そしてももは将軍は人気を得すぎた。
今や国民たちはすまいるより魔界争乱で活躍したももはを支持する声さえ聞かれている。

元々従順ではなかったももは将軍がクーデターを起こす不安もあった。

それにももはは霧里の戦死について知らないと言い張ったのも気掛かりだった。

すまいるは霧里にももはを魔界で消すように指示していた。
しかしそれが達成されず、むしろももはだけが生還したのだから疑わしいことこの上なかった。

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