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闇の王と光の騎士

第16章 闇の王の粛清

「うわぁ……面倒なことになったなぁ……」

リング上で仁王立ちになったももははともこではなく遥風を睨み付けていた。

「やあ。敵は僕じゃなくて向こうの女の子だろ? そんなに睨まないでよ」

惚ける遥風にももはは眉間にシワを寄せる。

「貴様こそ俺をこのリング上で殺すつもりなんだろ? すまいる王の差し金か?」

戦いの中で研ぎ澄ませてきた勘は相手が白虎だけではないということを見抜いていた。

「さあね? やってみたらわかるんじゃないですか?」

遥風は全身から鬼神のオーラを放出する。

「やだ……もうやだよぉ……」

檻の中のともこは震えながら二人の男を交互に見ていた。

遥風、ともこ、ももは。
ここまで生き延びてきた強豪の三つ巴戦が開幕される。

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