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闇の王と光の騎士

第18章 暗部街の決闘

「邪魔ものも消えたし……やるぞ、ももはよ……」

「俺はお前と戦う気などない……頼む……」

「臆病風に吹かれたか!!」

「シャルルッ!!」

ともこは白虎の首に抱きつき、必死に沈めさせようとする。

「ともこ……こいつは危険なんだ……すまいるを殺したところで次はこいつが世界を闇に染める……こいつの目は若かりし日のすまいると同じなんだ……」

「国王の……」

シャルルの言葉に最も動揺したのはももは本人だった。

「そうだ……すまいるとて初めから悪人だったわけではない……けどな……権力を持つと人は変わる。その地位や財産、名誉を守るために何だってするようになるんだ!!」

「ち、違うっ……俺は……」

「違わないさ……俺は今まで何百年も人間を見てきた。お前も違わない……必ず同じ道を辿る」

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