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闇の王と光の騎士

第18章 暗部街の決闘

ももはの周囲を牙を剥いた白虎がゆっくりと回る。
背を見せないようにももはもその動きに合わせて回る。

緊迫した先手の奪い合いにともこは下がった位置で見守るしなかなかった。

----先に動いたのは、白虎だった。

それまでの緩やかな動きをやめ、速度をあげて走り出す。

「くっ……」

円の中心にいては危険と判断したももはも走り出した。

しかし四つ足と二足歩行では機敏さが違う。

脚を巧みに交差させたシャルルは小回りを効かせてももはに飛びかかった。

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