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闇の王と光の騎士

第20章 闇の王

怒りと恐怖で睡眠もとれないすまいる王の目の下には常にくまが出来ていた。

歯痛に悩まされるもののように終始苛々と部屋を歩き、鬱病患者のように時折悪態をつく。

誰の目からもすまいるの精神状態は異常を来していた。

もはや大臣たちも信用ができず、すまいるは居住スペースに引きこもりがちになっていった。

(俺は負けない……どう足掻こうが俺には勝てないということを思い知らせてやる……)

遂にこの街ごと焼き付くすことを決意する。

(自らが作り上げた街は自らの手で破壊し、何十万人も人間を道連れにしてやる……)

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