闇の王と光の騎士
第5章 破滅のはじまり
「あんなもので私を倒せると思ったの?」
ゆずの笑顔にゆっくりと魔族の紋様が浮かび上がり始める。
その禍々しさにミーカは思わずたじろぐ。
彼女が堕天使の紋様を出すということはそれだけ本気にさせた証だ。
「私を本気にさせたことを悔やみながら死になさい」
ゆずの目より深紫の光が光線のように放たれる。
「さ、砂壁っ!!」
ミーカは咄嗟に防御魔術を唱える。
砂の壁は一瞬で消されるがミーカは無傷で逃れることに成功した。
「くっ……こしゃくな……」
ゆずはギリッと歯を食い縛った。
二度も攻撃をさせておいて自分は一度も攻撃を成功していない。
ミーカの天性の戦闘センスを認めざるを得ない。
現状、これ以上戦っても分が悪くなる可能性の方が高かいと認めた。
「やるわね……ガキだからと思って舐めてかかったことは認めるわ。今回は私の負け」
そう言い残してゆずは溶けるように消えた。
「逃げるなんて卑怯よ!! 最後までやりなさい!!」
ミーカの詰る声はゆずには届かなかった。
ゆずの笑顔にゆっくりと魔族の紋様が浮かび上がり始める。
その禍々しさにミーカは思わずたじろぐ。
彼女が堕天使の紋様を出すということはそれだけ本気にさせた証だ。
「私を本気にさせたことを悔やみながら死になさい」
ゆずの目より深紫の光が光線のように放たれる。
「さ、砂壁っ!!」
ミーカは咄嗟に防御魔術を唱える。
砂の壁は一瞬で消されるがミーカは無傷で逃れることに成功した。
「くっ……こしゃくな……」
ゆずはギリッと歯を食い縛った。
二度も攻撃をさせておいて自分は一度も攻撃を成功していない。
ミーカの天性の戦闘センスを認めざるを得ない。
現状、これ以上戦っても分が悪くなる可能性の方が高かいと認めた。
「やるわね……ガキだからと思って舐めてかかったことは認めるわ。今回は私の負け」
そう言い残してゆずは溶けるように消えた。
「逃げるなんて卑怯よ!! 最後までやりなさい!!」
ミーカの詰る声はゆずには届かなかった。