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いじめっこのえっちな修学旅行

第1章 修学旅行の計画





「おい豪、これは
お前がやったのか?」


いつもより一段と
低い声で話す担任。


昼休みはもうとっくに
終わっていて

辺りは静まり返っていたけど

周りに集まった先生からの
鋭い視線は痛いほど感じた。


「んー。」


「んー、じゃないだろ。
なんで廊下で……校内で
ボール遊びをするんだよ!」


二年の階まで聞こえてそうな
担任の声。


「体育館、
入学式の準備してたんだもーん

別に無視してバスケやっても
よかったよ?俺」


視線や空気から
先生の殺気が感じられる。


なにもそんなに怒んなくても……。
窓ガラスの一枚や二枚
どーってことないでしょ。

怪我人だっていねーし。


指先でボールを回す俺から
ボールを奪うと担任は言った。


「よーし、わかった。
そーいう態度をとるんだな。

校長室へ来い」


ボールを廊下に叩きつけ
俺の腕を
力任せにつかんで引いていく。


「そんな怒んないでよ、
ごめんね
わざとじゃないから」


鼻で笑いながら言うと


「ああ、わかってる」


とだけ言われて
さらに強く引かれた。



静かな廊下に
ボールの弾む音が響いた。





あ、先生たち、

『キラキラ』

掃除してる。

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