∮恋密度∮官能短編集 先生&生徒
第1章 純愛指導
先生は再びあたしの説明した帰り道に車を向けた。
そしてまた話かけてきた
「相田ってさ‥」
「‥‥はぃ?」
「なんか雰囲気違うよね、他の女子生徒と」
「‥そ‥うですか?」
「うん。……初めて相田のクラスに授業行った時にさすぐ目についた──なんか大人っぽい子だなって…」
‥大人っぽい?‥//
「ああ!‥老けてるってのはよく友達に言われます」
「……別にそんな意味で言ったんじゃないよ。なんか今どき珍しいなって思って‥礼儀正しいし…」
先生は苦笑いしながら否定している。そしてあたしは頭の中で先生の言葉を復唱していた。
『すぐ目についた‥』
なんとなく‥
いや‥かなり嬉しい‥//
気に掛けて貰えてたんだ‥
他の積極的な女子と違い普通に話かけることもできなかったのに‥
そんなあたしを内田先生は見ていてくれてたんだ‥
「その笑みはなんだ?不気味過ぎるぞ」
「‥‥ごめんなさい」
つい口元が緩みヘラっとニヤケたあたしに先生はいう。
そして、すぐに言い直した。
「うそ‥
可愛い‥‥」
「──…」
‥え?!