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∮恋密度∮官能短編集 先生&生徒

第1章 純愛指導


あたしは自分の耳がおかしかったのかと思い、驚いた顔で先生を見つめてしまった


「そんな見るな‥//」



「ぁ、はい。‥すいません‥‥‥」


なんとなく静かになってしまった車内であたしは前を向いたまま無表情だった‥

先生の言った言葉が理解できず、あたしは静かにパニクってしまっていたみたいで…



‥可愛い?‥

え?‥なに‥‥?

可愛いって‥‥なに?



頭の中で疑問符が溢れる‥


考え込むあたしに先生が沈黙を破り、こときれたかのように突然言葉を漏らした。


「──…っ……あーっ!何言ってんだ俺!?やっぱ今のは変だよなっ!?ごめん忘れて!!」


いきなり大きな声で頭を大胆にかきむしりながらそう叫ぶ先生の顔は瞬く間に真っ赤に染まっていた。
赤くなる先生に目を奪われ、あたしもついつられて顔が熱くなってくる‥



先生は住宅街の道に入ると車を止めて急に下を向いた。


「──ヤバい…めちゃめちゃ恥ずかしい‥‥//‥」

下を向きハンドルを握ったまま先生は呟く‥

どんなに下を向いて顔を隠してもすっきりと出した耳が真っ赤になってすごく可愛い‥



‥こんな先生初めて見た‥//

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