∮恋密度∮官能短編集 先生&生徒
第1章 純愛指導
「だからそんなに見るなって!!‥///」
「ぁ、ごめんなさい‥//」
下をうつ向きながらも見られてる気配を感じたのか、先生は恥ずかしそうに怒る。
ほんのしばらくの沈黙の後、先生はうつ向いていた顔を上げてあたしを見つめた
「…相田──」
「‥はい?…」
「‥‥俺と付き合って‥」
「・・・‥」
先生のいきなりの告白にあたしは頭が真っ白になった。そんな呆然とするあたしに先生は何か語り始める
「…初めて見た時から相田のこと気になってさ‥俺、教師だし‥諦めようかと思ったんだけど…」
車のフロントガラスに打ち付け、滴り落ちる雨を見つめ先生は前を向いたまま話続ける
「お前、実行委員の高木と仲いいだろ?
最初、高木と付き合ってんだと思って諦めたつもりだったんだけど‥
この間、高木に相談されてさ‥‥
相田のこと気になるって、‥告白したいけど今の関係も壊したくないって──」
‥高木クンがあたしを‥//
思わぬクラスメートの気持ち、そして内田先生の告白
ただ、単調な動きを繰り返すワイパーを見つめ、あたしは突然の出来事に思考が完全に停止していた