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溺れる電車

第7章 再び



少し、老けた感じがするな。





でも、あの時のように私を見ていた。










「まさ…と」









私は駆け寄る。大粒の涙が止まらない。




でも、優人は寂しそうな顔をして、少し軽蔑したような表情を見せた。







「お前は…」





1年ぶりに低い声を聞く。







「お前は、どれだけ罪をつくれば気が済むんだ」






「え…、どうゆう…こと?」





「レイプされた男に会いに行くか?普通…」





「あっ、あのねっ、でも…」







「なんで、来たんだよ…。あの時もう会わないって決めたのに」





優人の表情が明らかに変わる。

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