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第11章 ☆お仕置きとふいうち

「……今度、飲み代奢る」




俺が溜息をつくと、電話の向こうで彰は笑った。




『当然。

だけど、いつもみたいに飲み過ぎて、彩ちゃんのノロケを連発するのは程々にしてくれよな』


「……………」




無言のまま電話を切って、廊下を進んで玄関に行く。


靴を履き、すぐ横の洗面所にいる彩の方へ振り返ると


低血圧で朝は弱いくせに


今日は鼻歌を歌いながら、彩は化粧をしていた。




“ 伝えることに、意味がある ” ……か……




「……彩」




俺が呼ぶと、彩は鏡に向かったまま答える。




「なにー?」

「ちょっといい?」




ピアスを耳につけながら、彩は洗面所からひょこっと顔を出した。


化粧で完成されていて、やや前下がりのボブがよく似合ってる。




………美人だな。




周りはみんな、同僚の麻里奈ちゃんが可愛いと言ってるけど


俺は色気のある彩の方が、断然好みだし性欲が沸く。

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