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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第13章 ★突然の再会

「ごちそ~さま。
近況報告も兼ねて、また今度ゆっくり飲もうよ」


「あぁ、つーかマジで実感わかねーな。
ヒカルが同じ会社にいるなんて」


「本社と店なんて常に敵対してんだから、同じであって違うよーなもんでしょ。

あ、あたしはあんたに彼女がいるかなんてどーでもいいから」


「…………」




ばっさり言い捨てるこの女とは、ゼミの奴の結婚式で会って以来だから、2年ぶりか。


俺たち男とつるんでるのが自然だった当時と、全然変わってねーな。




「じゃあねーヒメ。
ちゃんとうちの店にも来なさいよ」

「ヒカル」




ポケットに手を突っ込んで駅に足を向けたヒカルを呼び止める。


振り向いた彼女に


俺は願いを込めて、静かに口を開いた。




「……いい加減、ふっきれたんだろ?」




男勝りで色気のイの字も感じないこいつが………唯一見せた女の表情。


その時と同じ顔をして、ヒカルは切なそうに笑った。




「………残念ながら。

そう簡単には忘れてくれないんだよね、あたしの心」


「…………!」




あいつと同じ、黒髪を光らせて


ヒカルは駅の反対側にあるオフィス街に目を向けて、ひと際高いビルを見つめた。




「叶わない願いなのに、嫌になるよ。

………片想いって、しんどいわ」

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