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第17章 ★2人の絆

.。.:* side 美和 *:.。.。.:**:.。.。.:**:.。.。.:*



勢いの止まったヒメの背中を、強引にエレベーターの前まで押して


彼を見送った後、私はもう一度外のテラス席に戻ってきた。



夜の10時半を過ぎて………


BARではライブの時間になったので、ここには私以外誰もいない。




「……………」




ラタン素材で編み込まれたソファに腰掛けて、目の前に広がる夜景を見つめる。


モダンなアジアンテイストで揃えられたテーブルの上で、ゆらゆらとキャンドルの灯りが揺れていて


さっきまでドキドキと鳴り続けていた心臓が、すこしずつ穏やかになってきた。




「……ちゃんと、笑えてたよね……?」




ヒメの辛そうな表情を思い浮かべて、そっと目を閉じる。


国際フォーラムなら、もう既に着いているはずだ。




……間に合ったかな………


普段、ヒメが取り乱す事なんてほぼ無いから


詳しいことは分からないけど


……とにかく、間に合ってほしい……


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