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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第19章 ★幸せの花びら

「……蓮

あたしね、今すごく嬉しいよ」




涙が止まらなくて、ちゃんと伝えられているか分からないけど


真実の想いが次から次へと溢れ出す。




「あたし、蓮に出逢えて良かった」


「……ヒカル……」


「蓮を好きになれて、良かった」


「…………っ」


「………ありがとう。

気持ちを伝えることができて、本当に幸せだよ」




お互いにゆっくりと体を離す。


あたしと蓮の間に、桜の花びらがひらひらと舞い降りてきて


柔らかい風に吹かれながら、もう一度その瞳を見つめる。




「でも、他の女にこんなことしたらだめだよ?

彼女を大切にしてあげてよね」


「……あぁ、分かってる」




ほんとに分かってんのかよ?


苦笑いをしながら、心の中でツッコんでみる。


あんたが言ったように、CAの彼女が根っからの江戸っ子だとしても


気丈に構えるその裏で、本当は心配で心配で仕方がないはずだ。




………でも、大丈夫だよ。


名前も顔も知らない蓮の彼女さん。


蓮は、あなたが想ってる以上に、あなたのことを愛してる。


蓮をずっと見てきたあたしのカンは

絶対外れない。

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