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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第21章 ★入会

自動ドアを閉めにいったアルバイトの子が、顔面蒼白で戻って来た。


体が異常に震えてるから、私も社員の子もギョっとしてしまう。




「なに?どうしたの?」

「ビ……ビップ……!!」

「は?」

「VIPがお出ましに……!!」




今にも泡を吹いて倒れそうになりながら、その子は指先を店の入口に向ける。


私と社員の子が、同時にその方向に目をやると………




「はぁい♡ こんばんみー!」

「「………………!!」」

「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん♪」




照明を落とした店内に、いきなり神々しい光が放たれる。


オーラというのは、特別な人間だけが持つ輝きだ。


黄金のエナメルピンヒールをカツカツと鳴らして


尋常じゃないほど小さい顔から、彼女はサングラスを外した。




「ヒカル♡ お久しぶりぶり♪」

「~~~~!!!」

「相変らず蓮くんにそっくりネ♡」




………大学時代、ヒメの家で集まった時


その姿を見て、鼻血の出血多量で死ぬかと思った。


その当時よりも、更にパワーアップした風貌で


オールバックに固めたブロンドヘアと、真っ赤なルージュをキラッと光らせて


麗子さんはニカっと笑った。

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