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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第22章 ★フライングプロポー…ズ?

“ くん ” を取っ払った、甘い声で呼んだ俺の名は


まるで天使が奏でる鐘の音のように、俺の為だけに響き渡る。



美和は布団を手繰り寄せて、顔だけ半分出して俺を見つめると


消えそうな小さな声で………




「………気が早いけど、練習♡」




そう言って耳まで真っ赤にしながら、すぽっと布団の中へ隠れた。




「……………」




一塁ベースに歩かせたつもりが


時間差でかっ飛ばされた一打によって、続投不可能。



………やられた。


ど真ん中に直撃されて、もう何も言えねぇ。




溢れる熱い想いが、感激のあまり目の奥に集中して


………どうしてくれんの?




「………美和」




勢い任せの俺のプロポーズは


曖昧な返事のままだけど


それより何より、甘い音色をもう一度………


布団を捲って、その愛しい体を包むように抱きしめた。




「………今の、もう1回言って」















片想いの行方/続編

♡おしまい♡

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