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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第29章 ♥隠れて甘いkissをして/立花と香

「海老沢。
なんでこんな単純なミスしたんだ?」

「………申し訳ありません」

「明後日までにはちゃんと修正して提出してくれ」

「今日中に直します」

「いや、まだ時間あるし……」

「今・日・中・に! 直します!!」



上司に向かって完全に逆ギレ。


分かってる、分かってるもん。


資料のミスプリに加え、しかも重役の漢字を打ち間違えるなんて致命的。


仕事に集中してなかった証拠だ。



「え、海老沢香ちゃんっ。
あ、立花香ちゃんだったね!」

「…………」

「別に俺怒ってないよ?
いつも完璧だから、珍しいなぁ~って……」



デスクに戻ったあたしに、なぜか気を遣ってくれる優しい主任。


………このフロアの3階上にいる、同じ立場の立花先輩が


もし同じようなシチュエーションで、優しく部下を慰めてるんだとしたら


~~~誰だって

絶対惚れてまうやろ~~!!




「優しい先輩が大好きだけど~~!」

「………!?」

「イケメンの優しさは紙一重で罪なんだ~~!!」

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