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第31章 ♥隠れて甘いkissをして/propose1

あれはね、完っ全にワザと!!


敢えて目の届かないところに置いてて、家具の模様替えか何かで見つけさせる魂胆だったのよきっと!


「…………」


……まぁ、それを見つけさせたかった相手はあたしじゃなくて、立花先輩本人なんだろうけど……


先輩一筋って感じが伝わる、あんな甘々な愛のメッセージなら、先輩だってきっと嬉しいよ。


………でもさ!


別れたなら、片付けてくのが筋でしょ~!?



……はっ!!


ま、まさか……


敢・え・て、残していったなんてこと………



「……香……じゃなくて海老沢」



放心するあたしを覗き込むように、先輩は口を開いた。



「今回の件のお詫びってわけじゃ決して無いんだけど……

明日のクリスマスのディナーは、香が好きそうな店を予約してあるんだ。

イチゴのデザートもちゃんと付いてるから」


「…………!」


「香と一緒に過ごせるのを

俺、すごく楽しみにしてる。

……だから、許してくれない?」

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