テキストサイズ

仰せのままに

第3章 想い人


「はぁ。」

「はぁ。って。(笑)やっぱ、真子好きだわ。」

和也様が、私に言った『好き』と、

彼女さんに、言った『好き』は、

多分、永遠に吊り合うことは、無いんだろう。

「お名前は、?」

「え?あぁ、カレンだよ。

可愛いの可に、憐れの憐。」


『可憐』


「今度連れてくるよ、家。」


溢れそうな、涙を堪えて、絞り出した声。


「楽しみに、お待ちしていますね。」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ