
仰せのままに
第8章 エピローグ
「…ねえ?」
「はい、何でしょうか?」
「なんで、いっつも朝起きると、
隣に居ないの?」
「それは…///」
行為後、和也様が起きる、約1時間前に、
私は起きて、身支度をする。
それが、気に入らないらしい。
「なんか、恋人に逃げられた気分なんだけど。」
「どうすれば、良いでしょうか?」
「一緒に起きて。」
ほぼ、即答で、返ってきた。
「それは、仕事上、不可能でございます。」
「じゃあ、せめて、二人だけの時は、
“様”って、付けないで。」
「分かった。」
「イイコ。」
少しだけ、背伸びをして、
その頬にキスすると、
生意気だ、と言われ、
キングサイズのベッドに、
押し倒された。
「抱かれながら、反省してね?」
冷たい言葉を、甘く囁いて、
悪魔のような、天使は、
私に、微笑んだーーーーーーーー
END
