
Star crew
第3章 希望~ひかり~
なんと声をかけるか…
ゆっくりと近づく足は
それを考えるのに必死で
やっとこさ一歩ずつ進んでいる感じ。
君の手首のブレスレットを見て
目線を上にあげた。
君の顔があった。
変わらぬ綺麗な瞳
傷だらけの頬
所々が事故の瞬間を語っていた。
なんと声をかけよう…
僕がもう一度これを考えながら
君の瞳を見つめていると
君から声をかけてきた。
……あの…どなたですか…?
わかってた
わかってたよ
忘れていること
でも…でも…
いざ現実となると…僕は…
その場に居ることができなくなった。
