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君が大好き~イケナイコトしようか~

第5章 風邪と電話

部屋に戻り、勉強の遅れを取り戻そうと机に向かった。


勉強も終え、雑誌を見ているとスマホが突然鳴りだした。


「!?びっくりした。‥誰からだろ?」


パネルに表示された応答をタッチし、耳へと当てた。


「‥もしもし?」


「綾?元気になった?」


「うん、なんとか。」


「風邪、治ったって昼にお袋から電話で聞いて。」


「‥うん。」


「電話かけようかと思ってたんだけど、タイミング悪く集合かけられるし、合宿中はスマホ利用禁止でさ、もう参ったよ。」


「でも、諒の声が聴けて嬉しい…。」


綾の瞳からポロポロと涙が流れる。


「綾!?泣いて…。」

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