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先生、駄目ですっ……

第11章 数学の補習 3

「先生……」

ぴとっと密着する先生に抱きつく。

「甘えんぼ……」

「甘えんぼだもんっ……」

先生は綿菓子みたいに柔らかくて甘い笑顔で私をふわっと包んでくれた。


しかし次の瞬間。


「終わったなら帰れよ」


先生は突然立ち上がって私に背を向ける。


「えっ……!?」

さっきのあの優しさが見間違いのような冷たい声。

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