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先生、駄目ですっ……

第11章 数学の補習 3

「先生……」

「出ていくときは気を付けろよ? 教え子を部屋に連れ込んでたなんてバレたら大変だからな。ちゃんと目深に帽子をかぶって眼鏡かけておけ」

それだけ言うと先生はシャワーへと行ってしまった。


「なんなの、それ……」

怒るとか悲しいとか、そんなものは越えていた。

ただひたすら意味がわかんない……

先生に迷惑をかけたくないという気持ちはやっぱり存在してて、私は言われるままに服を着て帽子をかぶり、素早く部屋をあとにした。

家についてからバレませんでしたとメールをしても先生からの返事はなかった……

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