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先生、駄目ですっ……

第12章 図書委員の継承  3


「どうしたの? デートすっぽかされた?」

じっと座っているとそんなちゃらけた声が聞こえた。

カチンときて顔をあげて声のした方を睨む。


「さっきからずっと座ってるよね?」

私と同じくらいの年の男子が笑ってこちらを見ていた。

「関係ないでしょ?」

ナンパ相手なんて無視して立ち去るのが私の常だが、気が立ってたし、何よりここを動くわけにはいかなかったからつっけんどんに返す。

「暑くね? 涼しいとこ行かない?」

「結構です。お一人でどうぞ」

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