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先生、駄目ですっ……

第12章 図書委員の継承  3

その男子はナンパをするようなチャラそうな人には見えなかった。

もっとこう、爽やかな感じだ。

けどナンパはナンパ。

相手にしないのが一番だ。


「ひでぇ!! せっかく生まれてはじめてナンパしたのに」

その傷ついた顔がなんだかおかしくてつい笑ってしまう。

「ナンパなんて何十人にも声をかけて無視されるもんなんじゃないですか」

「えー? そうなんだ。無理無理」

「頑張ったらいいじゃないですか。わたし以外にも声かけて」

なんだかおかしくてつい無駄口を叩いてしまった。

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