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先生、駄目ですっ……

第12章 図書委員の継承  3

「波奈の匂い……」

スーっと鼻から息を吸い込みながら甲斐先生が私の髪の匂いを嗅ぐ。

「ちょっとっ!! 先生っ!? 恥ずかしいですよぉっ!!」

「いいだろ。波奈の匂い、好きなんだ……」

「もうっ……眼鏡が好きとか匂いが好きとか……ちょっとマニアック過ぎます……」

「そうかな?」

「そうですよ」

先生は反省した様子もなく私の唇にチュッとキスをする。

「なんか子供みたいです……」

「嫌い?」

「そんなわけ……ないじゃないですか……」

照れる……

けどそんな先生も好き……

私もお返しのキスをする。

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