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先生、駄目ですっ……

第12章 図書委員の継承  3


どんなに強く愛し合っても日常生活では悟られないように自然にしておかなくちゃいけない。

それが教師と生徒の許されざる関係のあり方。

私もそれは馴れてきた。

甲斐先生が他の女子生徒と仲良くしてても嫉妬しない。
なんて言えば嘘になるけど、先生を信じてるから大丈夫。


放課後、私は図書準備室に来ていた。

図書室のフェア『英文学の誘い』のコーナーに置く作品を集めるためだ。

もちろん主力はハリー・ポッターシリーズなんだけど、それ以外の英文学の名作も用意しなきゃもったいない。

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