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先生、駄目ですっ……

第15章 カテキョとお嬢様 3


栄凜館高校での私の成績は落ちこぼれはしなかったものの、真ん中よりちょっと下だった。

「う~……」

中間テストの結果を見てうなる私……

まあ、元々こんなもんだったんだけど、小野瀬先生に教わりはじめてからいつも上位成績だっただけに少し凹む。

「へー……小宮山、まあまあじゃん」

「わっ!?」

突然声をかけられ、慌てて振り返る。

「か、勝手に人の成績見ないでっ!!」

背後に立っていたのは宇佐美晃(うさみあきら)というクラスメイト。

ガリ勉といっていいくらいの真面目な生徒たちのなかでなんかチャラけてる浮いた存在だ。

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