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先生、駄目ですっ……

第16章 数学の補習 最終章

「やめてっ!!」

私は立ちあがて先生の顔を思いっきりビンタした。

「もうっ……やめて……」

私のビンタが効いたとは思えないが先生は黙って動きを止めた。

「田崎っ……覚悟しろよ」

岳人が立ち上がって先生を睨む。

「訴えてやるからな。お前の人生、滅茶苦茶にしてやるからな」

恨みの籠った声で岳人は詰め寄った。

「ほう? 出来るのか? レイプ事件には被害者も必要なんだぞ?」

先生は怯えるどころか楽しむように笑った。

「俺を訴えるなら愛美のことも世間に晒すことになる。いいのか?」

「汚ねぇ……最低な野郎だな、お前は」

岳人はギリっと歯を噛み先生を睨みつけた。

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