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先生、駄目ですっ……

第16章 数学の補習 最終章



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愛美が出て行った後、俺はドアの鍵を閉めた。

岳人君に殴られた傷より、愛美に叩かれた痛みの方が大きい。


当たり前だ。


でも、これでよかったんだ……

愛美は生徒。

俺は教師。


許される恋ではない。

どれほど愛しても、世間は俺たちを許したりはしない。

そんなことははじめからわかっていた。

わかっていたけど……

俺は愛美を愛さずにはいられなかった。

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