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先生、駄目ですっ……

第16章 数学の補習 最終章

ヒリヒリと痛む口の中の刺激を感じながら部屋を見渡す。

死期を聞いてから部屋にものを置くのはやめた。

だから生活感も感じられない殺風景な部屋だ。

これならば引っ越しも楽だ。


学校側にはもう退職届は提出してある。

あとは消えるだけだ。

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