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先生、駄目ですっ……

第18章 鬼の生活指導教師 最終章

「…………はい。すいません」

ミサは弱々しく呟くように、けれど素直に謝った。

「アホ。俺に謝ってどうする? 加賀美に謝るんや」

阿久津に言われ、ミサは私の顔を見る。

「恭華……ごめん……」

その顔は高一の春に見たときのような素直なミサの顔だった。

「ううん……もう、いいよ。それよりありがと。琴子のピンチを報せてくれて……」

照れ臭いけど阿久津に促されて私たちは握手をした。

ミサの手、結構温かくて驚いた。

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