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LAST SMILE

第17章 最初の歌







見せたくないのに、


見られたくないのに。








顔が勝手に上を向く。




涙でぐちゃぐちゃなあたしの顔を見ると、
祐兎は顔を近づけて




いつの日か、そうしてくれたように、
舌を這わせた。






なぞるように、頬に伝う涙を拭う。










「祐兎・・・」








「笑えって、言ったろ?
 また泣いてんのか?」














とめどなく、涙が溢れる。








祐兎の温もりが、あたたかくて。



これが、余命を宣告された人の
温かさだとは思えないほど、心地良くて。








あたしも、離れたくない。






怖いのはあたしも同じ。





ここで祐兎を離してしまえば、
消えてしまいそうで。








だから、















だから・・・。













*






あたしはこのとき、
間違った決断をしました。










このとき、
もっとちゃんと考えればよかったのに。






















ねぇ、祐兎。


















あたしを精一杯
抱きしめてくれたあなたは



















とても、あたたかかった。




















そんなあなたの温もりが

























とても愛おしかった。

















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