I'll be with you.
第12章 SHIN
みんなの表情は堅く、落ち込んでいるようだった。
みんなも私と同じように思ってるんだ……
そうだよね……
「心は、この番組の件断り続けてたんだって」
光輝君は、お茶を飲みながらなぜか笑顔だった。
「心は心で十分苦しんだと思うよ。
だってアイツはいつだって一人だったんだから。
過去がどうであれ、心は今俺達の元に帰ってきてくれた。
それって、心にとって俺達が大切だってことだろ?
だからさ、今回この番組に出たってことはきっとケジメをつけたかったんだ」
光輝君の言葉は心君を理解して、心君を待ち続ける優しい言葉だった。
それに比べて私は……
「今までの心を信じてあげよ?
心は優のこと本当に大事にしてる。
だから、優はずっと心のそばにいてあげて」
『……私は心君の彼女だもん、当たり前でしょ!』
過去に負けない現実を心君と作るんだ